推奨される電池が製品毎に異なるのは、製品によって電池使用本数、最小動作電圧等が異なっているためです。以下に、前記電池が推奨される理由について代表的な2製品を例に説明します。
図1に、ラディアント2K製品の各電池での経過時間に対する電池端子電圧測定例※3)を環境温度違いで示します。参考まで、撮影可能時間を矢印で示します。どの電池も温度が低下するとともに電池端子電圧は低くなっています。この傾向はアルカリ乾電池で顕著に表れています。温度を25℃から5℃へ下げると、アルカリ乾電池の電圧は短時間のうちに製品の最小動作電圧を下回ってしまうのに対し、Ni-H充電式電池では安定供給電圧域が最小動作電圧を上回った状態を維持しています。このため撮影可能時間も維持することができます。一方、環境温度-15℃まで下げると、Ni-H充電式電池の電圧は更に低下し製品の最小動作電圧を下回ってしまうことから撮影可能時間は大幅に短くなります。これに対しリチウム乾電池では温度-15℃においても最小動作電圧を上回った状態を維持しています。このため撮影可能時間も長くすることができます。以上より冬季5℃まではNi-H充電式電池が、それを下回る場合はリチウム乾電池がそれぞれ推奨されます。